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北部紅河デルタ地方フンイエン省イエンミー郡チュンホア村(xa Trung Hoa, huyen Yen My)で2022年10月30日、女性3人が実家にガソリンを撒いて火をつけ、自身らと実母の4人が火傷を負い、うち3人が死亡した事件で、同省人民裁判所は12日、同事件の生存者である娘のドー・ティ・ドゥア被告(女・33歳)に禁固22年6か月の判決を下した。
同被告は殺人罪と器物損壊罪に問われていた。
同村に住むV・T・Dさん(女性・当時61歳)夫婦は、娘3人と息子1人の計4人の子供がおり、娘3人はいずれも結婚して別居していた。
Dさん夫婦は村の幹線道路に面する土地と家屋、さらに路地裏の土地と家屋の2つの物件を所有していたが、夫は遺言を残さずに亡くなってしまった。土地の相続をめぐり、娘3人は複数回にわたり同村人民委員会に調停を要請したが、解決には至らなかった。
そこでDさんは、幹線道路に面する家屋は自分と息子が使用・所有することとし、路地裏にある家屋を娘3人で分割する形で財産を分けたが、娘3人は幹線道路に面する土地の一部の所有権を求めていた。
事件当日、娘3人はガソリンの入った容器を用意し、実家を訪れた。まずは実家の壁を破壊しようとしたが、息子が阻止した。しかし、口論の最中に我を失った娘らは、居間にガソリンを撒いて火をつけた。
これにより、Dさんと娘3人の計4人が火傷を負い、病院に救急搬送された。いずれも1~2か月にわたり治療を受けたが、Dさんと娘2人は相次ぎ病院で死亡が確認された。息子も現場に居合わせたが、けがはなかった。
一方、ドゥア被告は身体の22%に損傷を負った。ドゥア被告は殺人罪で20年、器物損壊罪で2年6か月の計22年6か月の禁固刑を言い渡された。