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24日付のシアトル・タイムズの報道によると、8月7日深夜、ベトナム系米国人の女子大生が継父から家庭内暴力(DV)を受けていた母親をかばって、全身を107回以上も刺されて死亡する事件が発生した。
死亡したのは、ワシントン州シアトル南東部ビーコン・ヒルに住むアンジェリーナ・チャンさん(21歳)。事件当日の夜中、チャンさんはキッチンで言い争う声を聞いて目を覚ました。キッチンに向かうと、継父のギエップ・キエン・チャウ容疑者(54歳)が母親に暴力を振るっているのを目撃。チャンさんは、間に入って止めようとしたが、継父から刃物で執拗に刺されて死亡した。
チャウ容疑者は警察の取り調べに対し、犯行後は返り血で汚れて体が冷えたため、服を着替えたと供述。容疑者は、チャンさんを殺害後、妻も殺すつもりで家中を探しまわったが、母親は隠れてやり過ごし、助けを呼んで無事救出された。
同日午前5時ごろ、通報を受けて駆け付けた警察が容疑者を緊急逮捕。この時、容疑者は凶器となった血だらけのナイフを所持していた。
地元紙によると、容疑者は、チャンさんの母親から離婚されて財産を奪われると疑い、口論となった。止めに入ったチャンさんにも怒りを覚えて凶行に及んだ。チャウ容疑者は、第一級殺人罪と殺人未遂の罪で起訴され、8月31日に開かれる裁判に出廷する予定。
裁判所の資料によると、夫婦は19年前からの知り合いで昨年結婚したばかり。被害者のチャンさんはワシントン大学シアトル校に通う大学生で、デザインとテクノロジーを専攻していた。