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2019年10月23日にベルギーより英国に到着した冷凍コンテナ内から39人のベトナム人の遺体が見つかった事件で、英国の裁判所は11日、人身売買組織のメンバーであるルーマニア国籍のマリウス・ミハイ・ドラギシ=Marius Mihai Draghici被告(男・50歳)に禁固12年7か月の判決を下した。
被告はルートの主要メンバーとして特定され、過失致死罪と不法入国ほう助罪に問われていた。
この事件では、冷凍コンテナ内から15~44歳の男性31人と女性8人の遺体が発見された。いずれも人身売買組織に手数料を支払って英国へ不法入国しようとしたベトナム人だった。司法解剖の結果によると、死因は酸素欠乏および密閉されたコンテナ内の温度が高かったことによるものとされている。
事件発生後、被告は逃走を続けていたが、2022年8月にルーマニアで逮捕され、英国当局に身柄を移された。
同事件では2021年に開かれた裁判で、不法入国ほう助ルートの元締めの男が禁固27年、輸送業者のオーナーの男が禁固20年、運転手の男が禁固18年、別の運転手の男が禁固13年4か月の判決を言い渡された。
別の被告5人も英国の裁判所から有罪判決を受けている。さらにベルギーでも、事件に関与した19人が同国裁判所から有罪判決を下された。