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シンガポール系サイバーセキュリティ企業「グループIB(Group-IB)」によると、対話型人工知能(AI)チャットボット「ChatGPT」のアカウント約10万件がダークウェブ上で販売されており、このうちベトナムのカウントは4711件だった。ベトナムはChatGPTアカウントのハッキング数が最も多い国のリストで、4位につけているという。
NCSサイバーセキュリティ社(Vietnam National Cyber Security Technology)でテクノロジーダイレクターを務めるブー・ゴック・ソン氏によると、ChatGPTは現在、仕事やビジネス、市場分析から個人的な用途に至るまで、あらゆる活動においてバーチャルアシスタントとして多くのユーザーに使用されている。
ユーザーとChatGPTのチャット内容からは、ユーザー本人の仕事や興味のある物事、個人的な問題など、様々な重要な情報を読み取ることができる。ハッキングにより、これらの情報が漏えいした場合、個人や企業、従業員などが詐欺や攻撃の標的となることが懸念される。
ハッカーは悪意のあるコードを使用してブラウザから情報を盗み、AIとユーザーのチャット履歴の情報を取得する。対策として、ユーザーは出所不明のURLなどをクリックせず、送信者不明のメールで送られてきたファイルを開かないなど、悪性コードに感染しないよう注意する必要がある。
ChatGPTとチャットする場合は、オプションでチャット履歴を定期的に削除するよう設定し、アカウントが悪用されないように2要素認証(2FA)を設定することが推奨される。