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公安省刑事警察局は25日、腎臓・肝臓あっせんルートを摘発したことを明らかにした。メンバー2人は、ヒトの組織・臓器の購買・略奪罪に関する刑事法第154条に抵触して逮捕され、捜査を受けている。
逮捕されたのは、チャン・バン・ヒエップ容疑者(男・52歳、ハノイ市在住)とチュオン・ティ・クエン容疑者(女・57歳、東北部地方バクザン省在住)の2人。
容疑者らは、知人やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて臓器提供希望者を募っていた。診断を経て移植に適した腎臓が見つかると、臓器提供者に国内の病院で手術を受けさせていた。
臓器移植希望者の費用負担は、腎臓移植手術が7億VND(約400万円)、肝臓移植手術が12億~15億VND(約680万~850万円)だった。この中から、腎臓提供者の場合は2億5000万VND(約140万円)、肝臓提供者の場合は4億5000万VND(約250万円)が報酬として支払われ、一部は手術費の支払いに充てられ、残りはあっせんルートが取り分として得ていた。
容疑者らはこれまでに複数の腎臓・肝臓をあっせんしていたことが確認された。臓器提供者の中には、摘出手術を受けた後に健康状態が悪化した人もいる。警察は非常に深刻な事件として捜査対象を拡大し、裏付け捜査を進めている。
なお、ヒトの組織・臓器の購買・略奪罪に関する刑事法第154条では、◇高度な組織的行為、◇労働能力の61%以上の喪失を引き起こした場合、◇6人以上の被害者を出した場合、◇死者を出した場合などの量刑は終身刑となっている。