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ベトナムの王朝時代に発行された皇帝からの冊封状(称号、任命書など)とみられる多くの文書が、中国・上海のオークションハウスによって22日に競売にかけられることが大きな話題になっている。
冊封状は、2800~3500RMB(約5万4000~6万8000円)から競り上げる形になる。これらの文書はベトナム北部の複数の寺院などで保管されていたが、何者かによって盗まれたものとみられる。
これをめぐり、文化スポーツ観光省傘下の文化遺産局は、該当の冊封状を保管していた寺院がある地方自治体と協力し、事実確認を急いでいる。
なお、今回売り出される王朝の文書には、東北部地方フート省タムノン郡ジナウ村(xa Di Nau, huyen Tam Nong)にある国家級歴史文化遺跡「クオックテー寺院(den Quoc Te)」から2021年に盗まれたものも含まれている。
クオックテー寺院では2021年5月、何者かが侵入してバールで金庫を破壊し、40点もの冊封状を持ち去るという事件があった。警察は通報を受け捜査に乗り出したが、2年近くたった今も犯人は捕まっていない。