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南中部沿岸地方カインホア省文化スポーツ局はニャチャン市にあるカインホア博物館で29日、1863年にスイスで生まれ、後にフランスに帰化したアレクサンドル・イェルサン(エルサン)(Alexandre Yersin)医師の仕事場を国家級遺跡に認定したとする文化スポーツ観光省の決定を発表した。イェルサン医師は、北里柴三郎とほぼ同時期にペスト菌を発見したとされている。
仕事場は、同省カムラム郡スオイカット村にあるホンバー山の標高1578mに位置し、イェルサン医師はこの場所で科学や医学の研究に従事していた。
文化情報省(現在の文化スポーツ観光省)は1990年に、イェルサン医師を記念する歴史遺跡群として、ニャチャン市スオンフアン街区チャンフー通りの「ニャチャン・パスツール研究所の図書室」、ニャチャン市10月23日通りの「リンソン寺」、カムラム郡スオイカット村の「イェルサン医師の墓」を認定しており、今回これらに仕事場が追加されることになった。
カインホア省人民委員会は2013年に、イェルサン医師にベトナム名誉国民の称号を授与している。