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南中部沿岸地方カインホア省ニャチャン市で19日に英国人観光客を襲い怪我を負わせた猛犬が、地元当局によって殺処分された。同市ビンヒエップ村(xa Vinh Hiep)人民委員会のグエン・チー・ズン主席が23日に明らかにした。
犬は家畜護身用の犬種であるセントラル・アジア・シェパード・ドッグ(アラバイ)で、原産地証明書もあり、予防接種も受けていた。当局は獣医部門と飼い主と話し合い、飼い主は犬がこれ以上周囲の人々に危険を及ぼすことのないよう麻酔薬を注射して殺処分することに同意した。
これに先立つ19日午前6時ごろ、英国人観光客のスタッカー・ザッカリー・ポールさん(男性・18歳)がビンヒエップ村の10月23日通りを友人と一緒に歩いていたとき、高架橋のたもと付近で犬に襲われて負傷し、カインホア省総合病院に搬送された。
ポールさんは右手に8cmと10cmの裂傷、右の上腕二頭筋の損傷を負ったほか、左手や右太ももなどに擦り傷を負った。現在、ポールさんの健康状態は安定しており、狂犬病ワクチンの接種も受けたという。数日以内に退院し、帰国できる見通しだ。
地元当局は事故後、犬の飼い主のもとを訪れて今回の事故について書面で記録した。地元住民によると、この犬はこれまでにも何度か通行人を襲ったことがあり、当局は飼い主に対して犬を他の場所に移動させるよう指導していたが、改善が見られなかったという。