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在ベトナム米国大使館は、東南部地方ドンナイ省ビエンホア空港のダイオキシン除染プロジェクトの一環として、米国国際開発庁(USAID)がベトナムのビナ投資建設(VINA E&C)と2900万USD(約38億4000万円)近くの契約を締結したと発表した。ビナ投資建設はダイオキシン処理の準備のため、空港地区の汚染された土壌と堆積物を掘削する。
USAIDはベトナム国防省と協力して、ビエンホア空港とその周辺のダイオキシン汚染土壌と堆積物約50万m3の除染プロジェクトを2019年4月から実施している。最初に着手した面積5300m2の第2坑での除染作業は、2022年6月に完了した。米政府とベトナム国防省は、プロジェクト全体を完了するには10年間と4億5000万USD(約596億円)の費用がかかるとみている。
ビエンホア空港と南中部沿岸地方ダナン市のダナン国際空港はベトナム戦争によるダイオキシン汚染が深刻な地域で、USAIDは2018年にダナン国際空港での除染作業を完了した。ビエンホア空港の汚染された土壌と堆積物の量は、ダナン国際空港の4倍近くに上るとされている。