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北部紅河デルタ地方フンイエン省イエンミー郡チュンホア村(xa Trung Hoa, huyen Yen My)で10月30日に、娘3人が実家にガソリンを撒いて火をつけ、自身らと実母の4人が火傷を負った事件で、重度の火傷を負って治療を受けていた次女が入院先の病院で死亡した。
死亡したのは、ドー・ティ・ディエム容疑者(34歳)。長女、三女と共に実家に火を放った際に火傷を負ってハノイ市の国立火傷病院で治療を受けていたが、約1か月後に死亡。これに先立ち、今月18日には長女のドー・ティ・ディン容疑者(40歳)も死亡していた。同省警察は今月4日、今回の放火を刑事事件として立件し、娘らを殺人容疑で捜査していた。
事件の発端は土地相続争いとされている。同村に住むV・T・Dさん(女性・61歳)夫婦には、娘3人と息子1人(36歳・長男)の計4人の子供がいた。Dさん夫婦は、村の幹線道路に面する土地と家屋、さらに路地裏の土地と家屋の2つの物件を所有しているが、夫は遺言を残さずに亡くなってしまった。Dさんは、幹線道路に面する家屋は自分と息子が使用・所有することとし、路地裏にある家屋を娘3人で分割する形で財産を分けたが、娘3人はこれを不服として幹線道路に面する土地の一部の所有権を求めていた。
事件当日、娘3人はガソリンの入った容器を用意し、実家を訪問。口論の最中に次女のディエム容疑者が居間にガソリンを撒いて火をつけた。これにより、Dさん、長女、次女の計3人が重度の火傷、三女のドー・ティ・ドゥア容疑者(32歳)も軽度の火傷を負い、救急搬送された。息子のD・V・Dさんも現場にいたが、怪我はなかった。なお、母親のDさんと三女のドゥア容疑者は現在も入院中だ。