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東南部地方タイニン省タイニン市にあるバーデン山(nui Ba Den)の頂上では24日、青空が広がる中に巨大な笠雲(レンズ雲)が出現した。この珍しい現象を捉えた写真がインターネット上で拡散して話題となっている。
レンズ雲とは、山や山脈において、風と地形の影響によって、山頂付近を湿った空気が昇る際に断熱冷却されてできる雲種の1つで、このうち山の頂上にかかるレンズ雲を笠雲と呼ぶ。日本の富士山でも時々見られる現象だ。
通勤途中の午前6時に笠雲の写真を撮影した地元住民のD・V・Qさんは、「バーデン山の頂に珍しくも美しい形の雲がかかっているのを見て驚いた。前日の午後5時頃から、この現象が見られたが、こんなにはっきりとは見えなかった」と話した。
Qさんによると、山を覆う雲が発生することは珍しいことではないが、通常は曇りの日に発生する。1~2年前にも山の頂上に帽子のように被さる雲を撮影したが、今回のように大きな光輪を作る笠雲を見たのは初めてだという。
なお、バーデン山は標高996mで、東南部の屋根と呼ばれる同地方最高峰の山。新興宗教カオダイ教の信仰山としても知られている。