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ハノイ市やホーチミン市など複数の省・市では、石油関連製品の供給不足により、ガソリンスタンドで石油製品を購入することが難しくなっている。こうした状況を受け、最近、都市部の幹線道路の至る所に「路上ガソリン販売店」が乱立している。
販売店と言っても、道路脇にプラスチック製の椅子を置いて、その上にガソリンの入った1L・2L入りのプラスチック製容器を載せるだけの簡易的なものだ。路上の喫茶店やバイク修理店が副業として売っていることが多い。
例えば、ハノイ市ではバーディン区を通過する全長約1.7kmのグエンタイホック(Nguyen Thai Hoc)通りに、20か所もの路上ガソリン販売店が軒を連ねている。値段は1L当たり2万5000~3万VND(約146~175円)となっている。
こうした状況を受け、同市人民委員会は、市内各レベルの自治体に対し、防火安全対策の実施に向けて、管轄地域内での石油製品の違法販売に対する取り締まりを強化するよう指導した。
なお、石油・ガス販売分野における違反の処分に関する政令第99号/2020/ND-CPによると、山岳地帯などの遠隔地で活動する人民軍傘下の業者を除き、瓶やポリタンクなどの容器、またはハンドポンプを使用してガソリンなどの石油関連製品を販売する行為に対し、300万~500万VND(約1万7500~2万9000円)の罰金を科すと規定されている。
同規定について商工省は、「瓶・ポリタンクなどの容器やハンドポンプを使用してガソリンを販売する行為に対しては罰金を科すが、製粉機やモーターボートなどを動かす際にも石油製品を必要とするため、人々が瓶・ポリタンク入りのガソリンを購入することは禁止していない」と説明している。