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FPT大学カントー校(南部メコンデルタ地方カントー市)はこのほど、2022年度の高校卒業 兼 大学入学統一試験(国家統一試験)の英語の試験中に寝落ちして、卒業資格が得られなかった男子生徒を聴講生として受け入れることを発表した。既にソフトウェア工学課への入学手続きが完了している。
この男子生徒は、同カマウ省カマウ市にある進学校のファンゴックヒエン(Phan Ngoc Hien)高校に在籍していたH・N・Tさん。FPT大学のレ・チュオン・トゥン理事長によると、Tさんは高校を卒業していないため、聴講生として受け入れることになるが、他の新入生と同様に講義を受けることができるという。
Tさんは2023年5月に一旦受講をストップして、国家統一試験を再受験する予定。ここで高校卒業資格が得られれば、聴講生として取得した単位をそのままに、2年生に進級することを認める。
Tさんは優秀な生徒で、全国の進学校の代表チームと競争する同校の物理代表チームの1人だった。今年の国家統一試験では、◇数学:8.80点、◇国語:7.75点、◇物理:9.50点、◇化学:9.00点、◇生物:6.75点、◇自然科学:8.42点(いずれも10点満点)の高得点だったが、試験中に寝落ちした英語は0点だった。
Tさんは入学までの準備期間に英語力判定試験のIELTSを受験してスコア5.5の判定を受けたため、来年の国家統一試験では英語科目が免除される。トゥン理事長は、Tさんの学力を評価しており、英語以外の残る科目の試験で合格点を取ることは難しくないだろうとしている。