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北部紅河デルタ地方ハナム省リーニョン郡ニャンチン村(xa Nhan Chinh, huyen Ly Nhon)で13日午後、幼い男児が隣人の男から暴行を受けた後、冷蔵庫に閉じ込められるという事件が発生した。
被害に遭ったのは、同村にある父方の祖父母の家に住むミン君(ニックネーム、3歳)。祖父母は隣の家屋も所有しており、グエン・チュオン・ザン容疑者(男・25歳、チンリー村=xa Chinh Ly在住)に貸し出して、同容疑者はここでタピオカミルクティー店を営んでいた。
ミン君は事件当日、顔見知りだった同容疑者と一緒に店内で遊んでいた。午後5時ごろ、なかなか帰宅しないミン君を心配した家族が同容疑者に電話で尋ねたところ、「ミン君は遊びに来なかった」という答えが返ってきた。
家族が監視カメラを確認した結果、ミン君は午後3時20分ごろに店内に入ってそれっきり外に出ず、同容疑者が4時15分ごろにバイクに乗って店を出て行く姿が確認された。
家族は隣人らの助けを借りて店の鍵を壊し、店内を捜索するも、ミン君の姿は見つからなかった。恐怖で取り乱した祖父は自宅に戻って仏壇に向かい、孫を守ってくれるように祈り、その後は隣人総出で周辺を捜索した。
一向にミン君が見つからないことを不審に思った隣人男性のTさん(27歳)は、店内を改めて確認することにした。すると5時50分ごろ、首を紐で絞められて段ボールに入れられた状態で冷蔵庫に閉じ込められているミン君を発見。
ミン君は、地元病院で応急処置を施された後、同日中に呼吸不全、低体温症、頭頸部外傷などを負った状態でハノイ市の中央小児病院に転送された。幸い身体的な怪我は深刻ではなく、健康状態は回復に向かっているという。
同容疑者は事件を起こしてから約8時間後にハノイ市内で逮捕された。供述によると、ミン君がテーブルの上にあったタピオカミルクティーを無断で飲んだほか、一緒に遊ぼうと執拗に言ってきたため、頭に血が上ってつい暴力を振るってしまったという。
同容疑者は、杵でミン君の頭部を殴り、紐で首を絞めた。ぐったりしたミン君を見て、てっきり死んだものと思ったため、ミン君を段ボールに入れて冷蔵庫に隠した後、現場から逃走した。
なお、警察は暴行容疑ではなく、殺人未遂容疑で捜査を進めている。