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南部メコンデルタ地方カマウ省の進学校の男子生徒が高校卒業 兼 大学入学統一試験(国家統一試験)の試験中に寝落ちしてしまい、英語の得点が0点になったことで高校卒業が認められず、大学にも進学できないことが大きな話題となっている。
英語の試験中に寝てしまい失格となったのは、カマウ市にある進学校のファンゴックヒエン(Phan Ngoc Hien)高校に在籍しているH・N・Tさん。Tさんは国家統一試験で、◇数学:8.80点、◇国語:7.75点、◇物理:9.50点、◇化学:9.00点、◇生物:6.75点、◇自然科学:8.42点(いずれも10点満点)の高得点だったが、試験中に寝落ちした英語は0点だった。
Tさんは優秀な生徒で、全国の進学校の代表チームと競争する同校の物理代表チームの1人だった。Tさんが語ったところによると、問題用紙を受け取った後、問題用紙に回答をメモし始めたが、約15分後に40問ほど解いたところで力尽きて寝てしまったという。解答用紙を提出するようにと試験官に起こされた時、Tさんは問題用紙にメモした解答を解答用紙に写すために少し時間がほしいと頼んだが、ルール違反になるため却下された。
この出来事について、カマウ省教育訓練局は試験官に試験場の教室内の様子について報告を求めた上で、教育訓練省傘下の品質管理局に報告書を送付した。同局は報告書を検討した上で対応を決定する。
国家統一試験の規定によると、受験者は事故、病気、または特別な緊急事態の場合に高校卒業の特別合格措置を受けることが可能。Tさんのケースについては、多くの教育関係者や弁護士によると、試験官が受験者の健康状態の監視に関する責任を果たさず、試験中に机でぐったりしていたTくんを注意しなかったことを考慮し、Tくんを特別合格とすることができるとみられる。