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1日午後1時ごろ、ハノイ市カウザイ区クアンホア街区クアンホア(Quan Hoa)通りにあるカラオケ店「Isis 231」の3階で火災が発生した。
カラオケ店は幅約4m、奥行き約20mの7階建ての長屋に入っており、正面に広告看板と鉄製の非常階段が設置してある。火災発生時は改装工事に伴う休業中で客はいなかったが、店内では多くの作業員が働いていた。
通報を受け、数十台の消防車やはしご車と消防士らが出動して消火にあたった。このとき建物の中に入った消防士3人が、4階に上がったところで落下してきた天井の下敷きになって死亡した。
死亡したのは、◇ダン・アイン・クアン中佐(男性・45歳)、◇ドー・ドゥック・ベト中尉(男性・24歳)、◇兵役中のグエン・ディン・フック2等兵(男性・19歳)の3人。3人は死亡する前に建物の中から8人を救出していた。
その後、3人の遺体は収容され、第198病院に搬送された。火災は午後6時45分ごろにおおむね鎮火したが、完全に鎮火したのは午後9時20分ごろだった。
火災の原因は、店内の改装工事中に溶接の火花が周辺に飛んで引火したことによるものとみられる。
グエン・スアン・フック国家主席は同日夜、遺族に対する哀悼の声明を発表した。ファム・ビン・ミン第一副首相はファム・ミン・チン首相と政府を代表し、遺族に哀悼の意を示し、関連機関に対して遺族を慰問すると共に捜査を急いで必要に応じて厳格に処分するよう指導した。
トー・ラム公安相は2日、クアン中佐を上佐に、ベト中尉を上尉に、フック2等兵を3等曹にそれぞれ昇格することを決定した。