(C) tuoitre 写真の拡大. |
南中部沿岸地方クアンナム省ホイアン市の沖合で26日昼ごろ、クーラオチャム島発クアダイビーチ行きの観光高速船「QNa-1152号」が転覆し、17人が死亡した。
高速船は同日午前9時45分ごろにクーラオチャム島を出発し、乗組員3人と乗客36人の計39人が乗っていた。本土から約2km離れた地点で高波により転覆し、乗員乗客は海に投げ出されたか、船内に残ったままだった。船体は27日午前にビーチに漂着した。
国境警備隊の救難艇と漁船が出動し、28日午後までに22人を救出し、17人の遺体を収容した。死亡が確認された17人のうちの8人は、ハノイ市ドンアイン郡在住の家族だった。
高速船は、フオンドン旅行(Cong ty Du lich Phuong Dong、ホイアン市)が所有しているもので、乗客の定員は35人。乗員乗客の全員が救命胴衣を着用していたが、この高速船は頑丈な屋根とガラスで船体が覆われ、出入り口が1つしかない設計となっている。
ホイアン市人民委員会のグエン・バン・ソン主席によると、同市で運行されている観光高速船約120隻が同様の設計となっている。ソン主席は「こうした設計は水しぶきを避けることができるが、事故が発生した場合に逃げ出しにくい」として、関連機関に対し高速船の設計を変えるよう提案する方針を明らかにした。