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北中部地方ゲアン省ジエンチャウ郡ジエンチュオン村(xa Dien Truong, huyen Dien Chau)にある外資系履物メーカー「ベト・グローリー(Viet Glory)」の工場でテト(旧正月)明けの7日午後から続いていた大規模なストライキが終了し、14日午前に工場労働者約4600人が職場に復帰した。
ストライキが収束した背景には、同社が工場労働者の要求に応じて「昇給」と「年功序列手当の導入」に同意したことがある。
具体的には、給与が+6%引き上げられるほか、社歴1年以上の労働者に年功序列手当が新たに導入される。このほか、ガソリン手当や食事手当も引き上げられる。
工場労働者は会社側に対し、職場復帰の条件として11項目の実施を求めていた。これには、◇昇給、◇年功序列手当の導入、◇重労働・有害な環境での労働の手当の引き上げ、◇給与明細書の具体化・明確化、◇管理職の言動・態度の改善、◇出退勤管理装置の確実な保守・メンテナンス(誤作動時やデータ消失時の対応)、◇新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の回復者について労働契約を一方的に終了しないことなどが含まれていた。
当初、会社側は一部の条件に同意したものの、工場労働者側が最も重要視していた「昇給」と「年功序列手当の導入」の2つの項目は却下した。同社は10日、関連機関の立会いのもと工場労働者との直接対話に臨んだが、両者の意見が食い違い、工場労働者は引き続き職場を放棄していた。
ゲアン省の労働組合をはじめとする関連機関がその後も双方との交渉に努めた結果、双方が納得のいく条件が整い、説得に成功した。