(C) 1thegioi |
オランダ・ベトナム・メディカル委員会(MCVN)クアンチ事務所長のグエン・ディン・ダイ氏は22日、北中部地方クアンチ省の2か所のコミュニティフォレストが、国際的な森林管理の認証を行う森林管理協議会(FSC)の認証を国内で初めて取得したと発表した。
コミュニティフォレストは、地元住民が造成に直接参加し、造成した森から得られる木材などを住民が利用できるような仕組みの森林造成を意味する。
認証を受けたのは、いずれもフオンホア郡(huyen Huong Hoa)のフオンフン村チェインベイン集落(ban Chenh Venh, xa Huong Phung)とフオンソン村ホー集落(ban Ho, xa Huong Son)が管理・保護している自然森林。2つの集落には少数民族のバンキエウ族が暮らしており、2017年から森林の管理と保護を任されている。MCVNは森林造成や人材育成などを支援している。
チェインベイン集落のFSC認証を受けた森林は676haで、80世帯が保護に携わっている。直径約1mの樹木の多い原生林で、レッドブックに登録されている貴重な動物の生息が確認されている。ホー集落の森林は886haで85世帯が管理する。
ダイ氏は「コミュニティフォレストがFSC認証を取得したことの利点は、材料や製品が通常のものより高い価格で売れることだ。この差額は森林オーナーに利益をもたらし、環境や社会に関する要件の順守を奨励することになる」と話した。