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ベトナム時間23日午後1時に南シナ海で発生した台風6号(アジア名:ディアンムー、日本では台風15号)は、北中部地方トゥアティエン・フエ省から南中部沿岸地方クアンガイ省にかけての地域に接近しながら次第に勢力を弱め、ベトナムとラオスに上陸した後、24日午後1時にラオスで熱帯低気圧に変わった。
この影響により、24日午前に北中部地方クアンチ省からクアンガイ省にかけての地域の沖合で突風が発生し、トンキン湾では強風と高さ2~3mの波が観測された。
クアンチ省から南中部沿岸地方ビンディン省にかけての地域では、23日午前7時から24日午前1時までの間に100~200mmの雨量が観測され、雨量が250mmに達したところもあった。南中部高原地方コントゥム省、同ザライ省では80~150mmの雨量が観測され、一部地域では雨量が150mmを超えた。
24日には北中部地方ハティン省からトゥアティエン・フエ省にかけての地域で80~150mmの雨量が観測され、引き続き雨量が150mmを超えるところもあると予測される。また、北中部地方タインホア省からクアンガイ省にかけての地域や、コントゥム省、ザライ省の低地では、鉄砲水、地滑り、冠水などが発生する可能性が高いという。
自然災害防止国家指導委員会によると、台風6号の影響により、23日午後にクアンガイ省の民家15軒の屋根が吹き飛ばされた。
また、ビンディン省沖合ではデーギー(De Ghi)港に向かう途中だった漁船が、同日午後7時15分頃に海岸から2.7海里の地点で貨物船と衝突して沈没した。漁船に乗っていた漁民3人のうち1人は救出されたが、2人が行方不明となっている。