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ハノイ市は、市内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の市中感染が急拡大していることを受け、7月24日午前6時より市内全域に最も規制が厳しい首相指示第16号/CT-TTgに沿った社会的隔離措置を適用する。この措置は15日間にわたり適用する。
市民は、◇食料品などの生活必需品・医薬品の購入、◇救急・診療、ワクチン接種、◇工場・生産施設・サービス施設、必需品関連施設での勤務などの目的で外出することが可能だが、それ以外の不要不急の外出は自粛しなければならない。
また、人と人との距離を2m以上あけること、職場や病院、学校以外の公共の場に2人を超えて(3人以上で)集合しないこと、ウェブサイト<tokhaiyte.vn>またはアプリ「Ncovi」、「Bluezone」で毎日健康申告を行うこと、何らかの症状が現れた場合は直ちに地元当局や医療施設に連絡することなどを求めている。
必要不可欠なサービスや工場などは、感染防止策と安全を確保した上で営業することが可能。ただし、工業団地内の工場などでは「3つの現場」(◇現場での生産、◇現場での食事、◇現場での休憩・宿泊の体制)または「1つのルート・2つのスポット」(1つのルートのみを通って労働者を住居(社員寮やホテルなどの宿泊施設)から生産現場に輸送する)を確保しなければならない。
政府機関や企業などは自宅でテレワークを行い、機密文書の取り扱いなど必要不可欠な場合のみ出社する。緊急でない対面の活動や会議も中止し、会議はオンラインで行う。
公共交通機関については、市内の路線バス、タクシー、配車アプリによるチャーター車(自動車)、バイクタクシー(配車アプリ含む)、観光バス、省・市をまたぐ長距離バスの運行を一時停止する。
なお、グラブ(Grab)の発表によると、同社は自動車とバイクによる旅客輸送とフードデリバリーサービスを一時停止するが、宅配サービス「グラブエクスプレス(GrabExpress)」(生活必需品のみ輸送)と「グラブマート(GrabMart)」は通常通りにサービスを提供する。
ハノイ市が市内全域に首相指示第16号を適用するのはこれが2回目。前回は2020年4月に「リスクが高い」11省・市とともに約1か月にわたり同措置を適用した。