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地場ナノゲン社(Nanogen、ホーチミン市)が製造する新型コロナウイルスワクチン「ナノコバックス(Nanocovax)」の第3期臨床試験が6月中旬から始まっており、7月14日午前までにボランティアの被験者1万3000人が1回目の接種を完了した。
これは、臨床試験を管轄する国防省傘下軍医学院のホアン・バン・ルオン博士が明らかにしたもの。いずれの被験者も経過が良好で、予期しない反応のケースはなかったという。
第3期臨床試験では、被験者計1万3000人を2つのグループに分けて、25mcgのワクチン(第2期臨床試験の結果で最適とされた量)とプラセボ(偽薬)の接種を行う。
このうち、第3a期では1000人を対象として、6人にワクチン、1人にプラセボという比率で接種を行い、第3b期では1万2000人を対象として、2人にワクチン、1人にプラセボという比率で接種を行った。
集まった被験者1万3000人全員が既に1回目の接種を完了。この後、1回目の接種から28日後に2回目を接種する。全員の2回目の接種が完了するのは8月15日の予定で、臨床試験の結果報告は8月末~9月初めを目途に発表される見通し。
保健省は、国産のナノコバックスについて緊急措置としての使用許可を検討中で、ナノゲン社も量産体制を確保している。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第4波が国内で急拡大している中、国産ワクチンの量産が可能となることは、朗報だと考えられている。