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ホーチミン市人民委員会は10日に開かれた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防指導委員会の緊急会議で、市内各レベルの人民委員会および関連機関に対し、COVID-19対策を最高レベルまで引き上げるよう求めた。4月末以降に市内で発見された市中感染者はまだ1人だが、北部と中部で市中感染が拡大しており、危機感が高まっている。
ホーチミン市は、東西から同市に繋がる各ルートに検問所を再設置し、保健当局や警察、人民軍から人員を配置する方針。各検問所を通過するには、健康申告が義務付けられる。この他、市は駅や港、スーパーマーケットにも検問所の設置を求めた。貿易の玄関口であるホーチミン市には、タンソンニャット国際空港と大小60近くの貿易港があり、感染症流入のリスクがある。
市人民委のグエン・タイン・フォン主席は、COVID-19対策が目下の最優先課題であると強調し、市内各レベルの人民委員会および関連機関の代表者との間で、毎週月曜日と金曜日の午後に定例会議を開催することを提案した。
また同主席は、市内のレストランと食堂に対し、一度に30人以上の客を入れないよう求めるとともに、従業員と客に対しては、保健省が規定した感染症対策の順守を求めた。
なお、同市では5月3日午後18時からマッサージ、サウナ、ディスコ、劇場、映画館、ゲームセンターが営業停止となり、7日午後18時からは屋内スポーツ施設(ジム、フィットネス、ビリヤード、ヨガなど)や結婚式場、ビュッフェスタイルの飲食店やカラオケサービスを提供する店も営業を停止し、公共の場に30人以上が集合することも禁止となった。10日からは学校も登校停止となり、オンライン授業に移行している。