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ベトナムのインターネットユーザーらは2日夜からソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で、スウェーデンのアパレルメーカー、エイチ・アンド・エム・ヘネス・アンド・マウリッツ(H & M Hennes & Mauritz AB)製品の不買運動を呼び掛け始めた。H&Mがインターネット上に掲載していた地図に、中国が南シナ海全域の領有権を主張するために地図上に引いている破線「九段線(牛舌線)」が描かれていたためだ。
ベトナムのH&Mのフェイスブック(Facebook)のファンページには、九段線が描かれた地図の掲載に抗議する書き込みが相次いだ。アカウント名「リン・ホアン」は、「大ブランドなのに正誤の判別もできない。間違いを訂正しないのなら、どうぞベトナムから出て行って。あなたが主権を尊重できない国では商売しないでください」とコメント。アカウント名「チャン・ポー」は、「利益が多く得られるから中国人が必要というのなら、ベトナム人は誰もH&Mブランドの製品をもう使いません」と宣言した。
ABCニュースは2日、H&Mがネットに掲載していた中国に関する地図について、中国当局の要求により訂正に同意したと伝えた。それより前には、ウイグル族の人権問題で中国と欧州諸国の間で緊張が高まり、中国でH&Mの不買運動が起きていた。