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ハノイ市とホーチミン市、北部紅河デルタ地方ハイズオン省の3省・市で8日、新型コロナウイルスワクチンの接種が始まった。3省・市ともに最初の接種対象者には女性の医療関係者が選ばれた。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)第3波の震源地となったハイズオン省では、午前7時30分からキムタイン郡医療センターで接種が始まり、医療関係者30人が接種を待つ列に並んだ。
同省はワクチン接種の最優先地域となっており、保健省は全国で最多となる3万3000回分をハイズオン省に配分した。キムタイン郡医療センターと同省熱帯病病院で接種を行う。
ホーチミン市では午前7時から同市熱帯病病院で接種が始まった。グエン・バン・ビン・チャウ院長によると、今回配分されたワクチンは同院の医療関係者約100人に接種する見通し。
ハノイ市でも同日に中央熱帯病病院で接種が始まり、医療関係者420人に接種を行う。同院ではまず新型コロナ患者と直に接触するスタッフを優先して接種を行う方針だという。
いずれも接種後15~30分間はその場で経過観察を行い、問題がなければ帰宅できる。ワクチン接種は2回とし、2回目の接種は1回目の接種から12週間後に行う。
ベトナムは、英国の製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)に発注した新型コロナウイルスワクチン3000万回分のうち、最初の11万7600回分を受領済み。保健省はまず、感染者が出ている13省・市に配分し、別途600回分を品質検査やサンプルのために保管する。
なお、発展途上国への予防接種普及を推進する国際組織「GAVIアライアンス」が展開するワクチン接種事業「コバックス・ファシリティ(COVAX Facility)」からの支給により、3月中にさらに130万回分のワクチンを調達する見込みだ。