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2020年におけるベトナム経済社会の主要ニュースを紹介する。
◇新型コロナウイルス感染症の早期抑え込みに成功:
1月に国内で初めて感染者が発見され、各種の封鎖や隔離措置を実施。4月には全国隔離措置を取った。対策が奏功し、これまでに確認された感染者数は1400人余り、死者数は35人で、感染の抑え込みに成功している。
◇自然災害が多発:
全国で13個の台風の影響を受け、豪雨や竜巻、洪水などの被害が発生した。死者は291人、行方不明者は64人。被害総額は35兆VND(約1580億円)と推計されている。
◇大規模交通インフラが着工:
8月に南部メコンデルタ地方ビンロン省で同省と同地方ティエンザン省の間を流れるティエン川に架かる第2ミートゥアン橋が着工。9月には南北高速道路東側路線の3区間が着工した。この3区間は、官民パートナーシップ(PPP)方式で実施する予定だったが公共投資に変更された。東南部地方ドンナイ省ロンタイン郡のロンタイン国際空港も年内着工予定。
◇トゥードゥック市とフーコック市が設立:
ホーチミン市東部に位置する3つの郡レベルの行政単位(2区、9区、トゥードゥック区)を合併してホーチミン市直属の「トゥードゥック市」の設立が決まった(施行は2021年1月1日)。南部メコンデルタ地方キエンザン省フーコック島は「郡」から「市」への昇格が決まった(施行は2021年3月1日)。国内初の「島市」となる。
◇重要な貿易協定が発効・交渉妥結:
9年間の交渉期間を経て8月1日にベトナムEU自由貿易協定(EVFTA)が発効した。英国との自由貿易協定(UKVFTA)交渉も妥結し、来年発効する見込み。11月には東アジア地域包括的経済連携(RCEP)協定の署名式が行われた。RCEP協定には、ベトナムを含む15か国が参加している。