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ベトナム労働総連盟(VGCL)はこのほど、大学ランキングの順位を操作するために不正を働いた疑いが浮上しているトンドゥックタン大学(ホーチミン市7区)について、学長を務めるレ・ビン・ザイン博士を90日間の職務停止処分とすることを決定した。
ベトナム共産党ホーチミン市支部検査委員会の調査結果によると、ザイン学長が業務上の規定に違反したと結論付けられている。ただし、具体的な違反内容については言及されていない。
一部メディアの調べによると、同大学は同校で教鞭を執らない複数の科学者に金銭を支払い、その見返りに同校講師として国際的な学術雑誌向けに論文を執筆してもらっていたことが明らかとなっている。
同大学の名義で学術雑誌に掲載された論文数は昨年ごろから急増しており、国内トップクラスの研究機関として知られるベトナム科学技術研究所(VAST)の年間論文数を大きく上回っていた。
国際的な学術雑誌に掲載される論文の数は、世界各国が発表する大学ランキングの評価基準の一つとなっている。同大学は不正に研究成果を水増しして大学ランキングの順位を上げることで、売名に利用していたとみられる。