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労働傷病兵社会省はハノイ市で8日、2020年の労働安全衛生月間に関する記者会見を行い、2019年に発生した労働災害について報告した。なお、今年の労働安全衛生月間のテーマは「労働環境の改善および労働安全衛生リスクの管理強化」。
2019年の労働災害に関する報告によると、同年には全国で8150件の労働災害が発生し、927人が死亡した。損害賠償金と財産的損害額の総額は約1兆5000億VND(約69億円)となっている。
2018年と比べると、労働環境は改善しており、健康な労働者の割合が増えた。また、労働安全衛生の訓練を受けた労働者は500万人近くに上った。労働環境に関する調査やリスク管理コンサルティングの実施件数も増加した。
こうしたことから、2019年は死者や重傷者が出るような重大な事故が減少。しかし、依然として労働災害を取り巻く状況は複雑で、職業病の発症件数を見てみると、2019年は前年より+2%の7200件が確認された。
ダオ・ゴック・ズン労働傷病兵社会相はこの席で、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、あらゆる業種とレベルの企業、そして労働者が影響を受ける中、それぞれが生産性を維持しながら職場での安全を確保し、持続可能な労働環境を構築していく必要に迫られている。それぞれが労働安全衛生に関する法律を遵守し、積極的にリスク管理分野のソリューションを強化していくことを望む」と述べた。