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ホーチミン市は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として4月1日から実施中の社会的隔離措置の終了に向けた準備を進めている。同市共産党委員会のグエン・ティエン・ニャン書記は16日に開かれた同委員会の会合で準備を指導した。
市当局は現状を踏まえ、近く社会的隔離措置を段階的に解除していく。その一環として、5月15日に学校を再開する予定。
これに併せ、ニャン書記は管轄機関に対し、教育や交通など分野ごとのCOVID-19対策行動規範を策定するよう指導した。
ニャン書記は、「ベトナム国内では感染者1人につきF1~F3の接触者280人(F1:感染者の接触者、F2:F1の接触者、F3:F2の接触者)に対し隔離措置を適用している。この厳しい措置が功を奏し、感染拡大を効率的に制圧している」とコメントした。
また、「(1人目の感染者が確認されてから)過去83日間に全国で確認された感染者数は268人で、1日当たりの新規感染者数は3.2人に留まり、世界各国と比べて非常に低い水準だ。この状況は完全にベトナム医療システムのコントロール範囲内にある」との見解を示した。
ホーチミン市は2万4000人規模の集中隔離施設36か所、2300病床規模のCOVID-19集中治療病院4か所を確保している。
これに関連し、市は4月上旬から市内企業に対し「新型コロナウイルス感染リスク指数」を導入し、同指数で求められる条件を満たさず見直しが必要な企業に対し、感染リスク軽減策を指導している。
COVID-19の影響を受け、同市の2020年1-3月期の域内総生産(GRDP)は335兆6000億VND(約1兆5600億円)と推定され、GRDP成長率は+0.42%と前年同期の+7.64%を大きく下回った。また、企業の約1500社が解散に追い込まれ、多くの労働者が離職を余儀なくされた。