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ハノイ市第108軍隊中央病院は24日、生きたドナーから提供された前腕の移植手術に成功したと発表した。
移植手術を受けたのは、P・V・Vさん(男性・31歳)。Vさんは2016年に労働災害に遭い、同病院に救急搬送された。手術で左前腕の3分の1を切断したが、それっきりとなっていた。
同病院は2020年1月3日、同じく労働災害に遭った患者を受け入れた。この患者は左の上腕と前腕の大部分が機械につぶされ壊死していた。左前腕の先端から左手にかけての部位は残ったが、この患者は上腕を失っているため残った部位も切断せざるを得ない状況だった。
そこで、この患者は残った部位をVさんに提供することにした。医師らは1月21日に移植手術に踏み切り、約8時間にわたる手術の末にVさんは新たな左腕を手に入れた。術後の経過は良好で、Vさんは自分の左手でものを掴んだり握ったりすることができるようになった。