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ハノイ市に隣接する西北部地方ホアビン省キーソン郡フーミン村(xa phu Minh, huyen Ky Son)での廃油違法投棄事件に関連して市西部で発生していた水道水の悪臭騒動について、ハノイ市当局は22日、「水道水は通常通り摂取することが可能になった」と公表した。
管轄機関が同市人民委員会の指導のもと、16日から21日にかけて、同事件で影響を受けた8区・郡(タインスアン区、ホアンマイ区、ナムトゥーリエム区、カウザイ区、ホアイドゥック郡、ダンフオン郡、タックタット郡、クオックオアイ郡)の民家から計69サンプルの水道水を採取して分析を行った。
この結果、水道水中のスチレン濃度(廃油に含まれていたもの)がベトナム基準「QCVN 01:2009/BYT」で規定する許容濃度(20mg/L)を下回ったことが確認された。これを受けて市当局はこのほど、調理での水道水使用や沸かして飲料水にするなどの摂取が可能になったことを発表。影響を受けた地域の民家やマンションなどでは現在、市民が貯水槽の洗浄を急いでいる。
市当局は、引き続き10月末まで水質の分析を続けていくほか、今後も暫くは給水車による水道水の無料供給を続けていく方針。市は、ソンダー水道[VCW](Viwasupco)に対して、10月末まで水道料金を無料とするよう求めた。
VCWは同省を流れるダー川(song Da)の水を用いて水道水を生産し、ハノイ市の25万世帯に水道水を独占的に供給している。今回の廃油違法投棄により、同市南西部の広域で10日から水道水が悪臭を放ち生活用水として利用できない状況が続いていたが、同社は16日に断水して導管の洗浄作業を行い、水道水の供給を再開していた。