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ハノイ市に隣接する西北部地方ホアビン省キーソン郡フーミン村(xa phu Minh, huyen Ky Son)で発生した廃油違法投棄事件について、同郡警察はこのほど刑事事件として立件したことを明らかにした。
村民によると、同村にあるソンダー水道[VCW](Viwasupco)の浄水場周辺で8日夜、積載量2.5tのトラックが廃油を泉に違法投棄しているのが目撃されている。
警察は市民に対して、事件に関する情報提供を呼び掛けている。同事件に関与した容疑者は、刑事法第235条に触れたとされ、環境汚染を引き起こした容疑で捜査を受けることになる。
VCWは事件発生直後、地元当局に通報して廃油を違法投棄した人々の特定を要請すると共に、汚染水の処理を行った。同社はこれまでに廃油約100L、廃油に汚染された草約60kgと土砂約3~4m3を回収したが、抜本的な解決に向けてベトナム環境事故対応センターに除染作業を依頼している。
VCWは同省を流れるダー川(song Da)の水を用いて水道水を生産し、ハノイ市の25万世帯に水道水を独占的に供給している。今回の廃油違法投棄により、同市南西部の広域で10日から水道水が悪臭を放ち生活用水として利用できない状況が続いていた。
同社は16日に断水して導管の洗浄作業を行い、水道水の供給を再開した。当面は水道水を洗濯やシャワー、貯水槽の洗浄などの目的にのみ使用することとし、調理での使用や沸かして飲料水にするなどの摂取は控えるべきだとしている。