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北部紅河デルタ地方ビンフー省(現在のビンフック省)で1980年1月28日に発生した殺人事件で、当時容疑者として逮捕され、後に容疑が晴れて釈放された3人に対し、ビンフック省人民検察院はこのほど、地元で公開謝罪した。
ビンフー省警察(当時)は捜査の結果、1980年3月にチャン・ゴック・チンさん(男性・78歳)とチャン・チュン・タムさんの兄弟を、同年4月にコン・バン・デさん(男性・95歳)とグエン・ディン・キーを殺人容疑で逮捕した。タムさんは2か月後に死亡した。警察は取り調べを続ける中で、キー容疑者の単独犯行と認定し、1982年8月に2人を釈放したが、謝罪や賠償はしていなかった。キー被告は1983年6月に裁判で終身刑の判決を受けた。
デさんは同検察院の謝罪を受け入れ、名誉回復のためとして新聞への謝罪文の掲載と各マスコミでの発表、残りの人生を穏やかに暮らすための早期の賠償を要望した。デさんの息子のハウさんによると、デさんが逮捕されると家族は世間から白い目で見られ、生活費にも困るようになった。デさんの釈放後も、悪影響が続いていたという。チンさんとタムさんの遺族も、安定した生活を営めるよう賠償を希望している。