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メコンデルタ地方ビンロン省ロンホー郡で2018年に発生した、当時26歳の警察官が公務執行中に麻薬を誤飲し死亡した事件で、同郡人民裁判所は14日、麻薬違法所持罪に問われていたボー・ビン・タン被告(男・28歳)に禁錮5年の判決を下した。
起訴状によると、同被告は結晶状の薬物4包を購入し、このうち1パックを使用して、残る3パックは自宅に隠していた。
事件当日、同被告の自宅の隣でロンホー郡麻薬経済犯罪警察部が麻薬密売事件を摘発していたため、自分が麻薬を所持していることもばれてしまうのではないかと恐れた同被告は、コップに入った水に麻薬を入れて溶かした。
このとき、グエン・ドゥック・ダット少尉(男性・26歳)は他の警察官と共に、麻薬密売事件を摘発する任務についていた。警察官らは作業用スペースを確保するため、同被告の祖母の許可を取って自宅に入った。そこで喉が渇いたダット少尉は、置かれていたコップに入った水を飲んだが、この水はタン被告が麻薬を混入させたものだった。
水を飲んだ後、気分が悪くなり自分の症状に気づいたダット少尉は、他の警察官に手錠をかけてもらい、精神錯乱を起こした状態で病院に救急搬送されたが、死亡が確認された。
ダット少尉が現場で飲んだコップの水は、結晶状の薬物10gを溶かした溶液だったことが確認されている。