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南中部高原地方ダクラク省でこのほど、男児として育てられてきた5歳児が実は女児だったことが判明し、「男性器」の切除手術を受けるという出来事があった。同省でこうした症例が確認されたのは今回が初めて。
ダクラク省クロンパック郡ホアドン村に住む2014年生まれのAちゃん(仮名)は、生まれたときから男性器があったため、家族に男の名前をつけられ、男児として育てられてきた。
しかし、このところ身体に異変があったため、Aちゃんは保護者に連れられてタイグエン地域総合病院を受診した。病院での検査の結果、医師らはAちゃんの性別が女であり、子宮と2本の卵管、2つの卵巣もあるとの結論を出した。
しかしAちゃんは男性器も持っており、医師らは染色体検査を行うため、Aちゃんの染色体細胞をホーチミン市のツーズー病院に送ったところ、結果は100%女性であるとのことだった。
タイグエン地域総合病院のグエン・ダイ・フォン院長によると、3時間に及んだAちゃんの男性器切除と女性器形成の手術は無事に成功し、Aちゃんの容体も安定しているという。
フォン院長は、ベトナムでは非常にまれなケースだとし、こうした症状は命にかかわるものではないが、早期に対処しなければ精神や健康に影響をもたらしかねないとコメントした。