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南中部沿岸地方クアンナム省ホイアン市のホイアン旧市街に架かる来遠橋(Cau Lai Vien、別称:日本橋、橋寺)は、1990年に国家級歴史文化遺跡に認定された街のシンボルだが、老朽化がかなり進んでおり、一刻も早く改修が必要な状態となっている。
来遠橋はこれまで7回にわたって全面改修が行われたが、近年は木製の柱が腐ったり、瓦が割れたりしており、老朽化が著しい。改修案について、同市人民委員会は海外の専門家の意見を仰いでいるが、それぞれの意見の食い違いにより、具体的な案がまとまっておらず、すぐには手が打てない状況にあるため、ホイアン文化遺産保存管理センターは現在、応急措置として木の棒で橋の構造を支えている。
ホイアンは16世紀から19世紀まで港町として海外との貿易で栄え、多くの日本人が住んでいた。来遠橋は、16世紀末に日本人が架けたもので、当時の日本人街と中華街を結んでいたとされる。橋は幅3m、長さ18mの瓦屋根付きの太鼓橋で、日本人の商人たちがお金を出し合って建設した。