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ホーチミン市6区の中華街チョロン地区にあるビンタイ市場(Cho Binh Tay)が、全面改修工事を終えて15日から2年ぶりに営業を再開する。
ビンタイ市場はタップムオイ通り(Thap Muoi)、レタンケー通り(Le Tan Ke)、ファンバンコエ通り(Phan Van Khoe)、チャンビン通り(Tran Binh)の間に位置し、中華系商人のクアック・ダムによって1928年から2年かけて建設された。中庭を取り囲む形の2階建ての建物で12か所の門があり、面積は2万5000m2に及ぶ。築90年近いビンタイ市場は観光地としても人気を集めるだけでなく、歴史的価値も高いとされ2017年には都市級芸術建築遺跡に認定された。
今回の全面改修では、元の建築を維持しつつ老朽化した屋根や垂木、壁や床を改修したほか、警備員室や公衆トイレ、発電室、防犯カメラなどが新たに整備された。改修費は1040億VND(約5億0241万円)で、政府予算のほか過去10年間に徴収された販売区画の賃料が充てられた。
改修工事に伴って市場は2016年末に閉鎖され、商人たちは市場の正門があるタップムオイ通りに面した仮設市場で営業を続けていた。このたび工事が終わり、市場内での営業再開に向けて準備が進められている。
1日には管理委員会が商人に販売区画の引き渡しを行い、早速商品の陳列を始める店舗のほか、市場の外に特設された看板屋の受注窓口で看板製作を注文する商人の姿が見られた。