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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄にあたる金正男(キム・ジョンナム)氏が2017年2月13日に滞在先のマレーシアで殺害された事件で、マレーシアの首都クアラルンプール郊外のシャー・アラムの高等裁判所は16日、同日に開かれた裁判で検察側の立証結果に妥当性があるとして審理を継続するとの判断を下した。
これにより、今後は弁護側の証人尋問を行うことになる。殺人罪に問われているベトナム人のドアン・ティ・フオン被告(女・30歳)とインドネシア人のシティ・アイシャ被告(女・26歳)は、事件についていずれも一貫して「ドッキリ番組の撮影だと思い込んでいた」とし、「自分は利用された」と無罪を主張している。
2人の尋問は今年11月から始まる見通し。
同事件に関与したとされる複数人の北朝鮮人容疑者は、事件発生直後に第三国経由で帰国、または駐マレーシア北朝鮮大使館に身を隠した後にマレーシア政府の許可を受けて帰国している。