(C) bnews 写真の拡大. |
国連開発計画(UNDP)と地域社会開発研究サポートセンター(CECODES)、ベトナム祖国戦線幹部育成科学研究センターは4日、ベトナムの各省・市における「統治・行政・管理効果指数(PAPI)」の2017年版調査結果を発表した。
PAPI調査は2011年から7年連続で実施されており、調査結果は中央政府や地方政府が政策改善の指標として活用している。2017年版では全国63省・市の1万4097人を対象に調査が行われた。
PAPIの6つの指数は以下の通り。
◇国民の参加度合い
◇公開性・透明性
◇国民に対する説明責任
◇公共部門での汚職取り締まり
◇行政手続き
◇公共サービスの提供
2017年版では、全ての省・市のPAPIが前年と比べて上昇している。中でも、◇クアンニン省(東北部地方)、◇バリア・ブンタウ省(東南部地方)、◇ドンナイ省(同)、◇バクリエウ省(メコンデルタ地方)、◇チャビン省(同)、◇キエンザン省(同)、◇アンザン省(同)の7省のPAPIが最も大きく上昇した。
また、6つの指数のうち、「公共部門での汚職取り締まり」は2016年版の5.8ポイントから6.15ポイントへと上昇し、汚職取り締まりの改善が見られた。
具体的に見ると、「土地使用権証明書の発給を受ける時に賄賂を渡した」と回答した人が17%で、前年の23%を下回ったほか、「市・郡レベルの公的病院で賄賂を渡した」と回答した人が9%で、前年の17%を大きく下回った。
「公共部門での汚職取り締まり」は前年と比べて上昇したものの、2012年の結果を下回っていることが懸念材料として挙げられている。