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ベトナム戦争時に米軍が散布した枯葉剤の影響で結合双生児として生まれた「ベトちゃんドクちゃん」の弟、グエン・ドクさん(36歳)が、尿道の異常によりホーチミン市ビンザン病院で手術を受けることが分かった。
ドクさんは6日、背中の激痛で病院に救急搬送された。検査の結果、尿路感染症と水腎症を発症しており、血液感染の危険があることが分かった。尿道に異常が発見されており、これが症状の原因と見られている。
1988年に行われた「ベトちゃんドクちゃん」の分離手術に参加し、今年85歳になるバン・タン教授は同病院に足を運び、ドクさんを見舞い診断を行った。ドクさんは、「命の恩人と再会し、更に診断も受けることができて感謝の気持ちで胸がいっぱいです」と感想を述べた。
ドクさんは2006年に結婚し、2009年に男女の双子が生まれた。分離手術により兄弟を救った日本人の支援に対する感謝を込めて、それぞれ富士山と桜にちなみ、男の子を「グエン・フー・シー」、女の子を「グエン・アイン・ダオ」と命名した。