(C) vnexpress, Phuoc Tuan, ネンさん(左) 写真の拡大. |
南中部沿岸地方ビントゥアン省人民裁判所は17日、冤罪で16年間にわたり刑務所に収監されていたフイン・バン・ネンさんに対し、100億VND(約5100万円)余りの賠償金を支払うことを明らかにした。賠償金は国家予算から拠出される見通しだ。
ネンさんは1998年4月に起きた強盗殺人事件の容疑者として同年に逮捕され、更に1993年5月に起きた別の強盗殺人事件の容疑者としても捜査を受けた。両事件ともに有罪判決が下され終身刑が確定したが、ネンさんは冤罪を訴え続けた。
1993年5月に起きた事件については上告審でネンさんの無実が判明。1998年4月の事件は2015年に真犯人が特定され、ネンさんは同年10月に16年振りに釈放された。ネンさんと同裁判所は7回にわたり交渉を重ね、冤罪の賠償金を100億VND(約5100万円)余りとすることで合意した。
チャン・ダイ・クアン国家主席は、冤罪を引き起こしたとして2000年の裁判で裁判官を務めたグエン・タイン・タム氏を解任、また同省人民委員会も同氏の刑事裁判所次官の役職を解任している。