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北中部地方ハティン省資源環境局は14日、同省キーアイン町キーチン街区の個人農地に不法投棄された産業廃棄物の汚泥約100tの撤去作業を開始した。これは、同省キーアイン郡ブンアン経済区で工場を展開する台湾プラスチックグループ(フォルモサ・プラスチック・グループ=Formosa Plastics Group)傘下のフォルモサ・ハティン・スチール(Formosa Ha Tinh Steel Corporation=FHS)が不法投棄したものと見られている。
これに関して、同省人民委員会が発表した問題の汚泥の分析結果によると、15の指標のうち13は許容範囲内の数値だが、2つについては許容範囲を超えていたという。分析結果の客観性を確保するため、資源環境省の作業部は現場を訪れて汚泥のサンプルを採取し、分析を行うという。地元当局の分析結果と比較して、後日最終的な結論を出す。
同省では17日までに、同工場が投棄したと見られる産業廃棄物や建設廃棄物、生活ごみなどが10か所近くで発見されている。同省資源環境局はサンプルを採取し分析を急いでおり、結果が分かり次第、対策に取り組むと共に違反者を処分する方針。
更に、2015年10月から2016年6月までの間に、東北部地方フート省のごみ処理場にも同工場が出した産業廃棄物約142tが輸送されていたことが明らかになった。同省当局はごみ処理を請け負うフーハー環境有限会社と協力して、状況を調査している。