(C) vnexpress, 発見された機体の残骸と靴 写真の拡大. |
(C) vnexpress, CASA-212型機の同型機 写真の拡大 |
北中部地方ゲアン省マット島付近の空域で14日午前、訓練中だった空軍戦闘機「Su-30MK2型機」が海上に墜落した事故で、行方不明になっている操縦士1人と機体の捜索にあたっていた海上警察の航空機が16日12時30分頃、海上に墜落する事故が発生した。
墜落したのは、海上警察の偵察機「CASA-212型機」(機体番号8983)。同機が墜落したのは紅河デルタ地方ハイフォン市バックロンビー島から南西に44カイリ離れたトンキン湾の海域と見られている。
16日、行方不明になっている「Su-30MK2型機」の操縦士1人の救命胴衣と見られる黄色い物体が発見され、「CASA-212型機」はこれに近付くため降下していたところでレーダー画面から消え、連絡が途絶えた。同機に搭乗していた兵士9人全員が行方不明になっている。
現在、海軍、海上警察、国境警備隊2700人余りが動員され、2機の機体と行方不明者計10人の捜索にあたっている。国防省は中国当局に対し、救助隊がトンキン湾国境画定線の東海域で捜索を行うことを許可するよう求めると共に、支援を要請した。
17日午後までに、「CASA-212型機」のものと見られる残骸及び乗員のものと見られる靴やリュックサックなどの私物が発見・回収されたが、行方不明者の安否は確認できていない。墜落の原因は、現場付近での急激な天候悪化によるものと見られている。