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ベトナムと海外を結ぶ光海底ケーブル「アジア・アメリカ・ゲートウェイ(AAG)」の電源漏電トラブルについて、AAGを運営するSPTテレコム(SPT Telecom)は、復旧工事が18日まで延長するとの見通しを示した。
当初の計画では、3日から6日にかけて溶接作業を完了し、9日にケーブル敷設作業を終えてインターネットアクセスが完全復旧する見込みだった。しかし、最新の情報によると、12日に作業用の船がトラブル発生地点に到着し、13日14時にようやく溶接作業が開始できるという。
これにより、翌14日16時に溶接作業を完了し、18日18時に復旧工事を終えてインターネットアクセスが完全復旧する見通しだ。
溶接作業中に同ケーブルの通信量が減少し、ベトナムから海外へのインターネットアクセスに影響が出る見通しだが、各通信事業者は陸上の迂回ルートの通信量を拡張するなどの対策をとっているため、影響は限定的だ。
AAGは、東南アジアから太平洋を横断して米国西海岸に至る全長約2万kmの海底ケーブルで、ベトナムから海外へのインターネットアクセスにおいて通信量の60%を占める最大のルートとなっている。2009年に運用が開始されて以来、切断事故が相次いで発生していることから、各通信事業者は同ケーブルへの依存度を軽減すべく、新たな光海底ケーブルの敷設を進めている。