(C)Vietnamnet,The Nation、タイ警察に逮捕された窃盗グループ 写真の拡大. |
安い価格で舶来物を入手したい。そんな消費者心理に応じる形で、海外でベトナム人窃盗グループが暗躍している。
タイ警察はこのほど、5人(女3人、男2人)のベトナム人グループを窃盗の疑いで逮捕した。ショッピングセンターで計10万THB(タイバーツ)(約36万6000円)相当の64点の商品を万引きしていた。ベトナムに持ち帰って、売りさばくつもりだったという。
2014年9月には日本でも、ユニクロの衣料品を盗んだ6人のベトナム人グループが逮捕された。グループは100回以上にわたって万引きを繰り返し、ソーシャルネットワーク(SNS)上で販売していた。不正に得ていた金額は1000万円に上る。
日本の警察庁の発表によると、日本でのベトナム人による窃盗事件は2008年に247件だったが、2012年には999件と、たった4年で約4倍に増えている。こうした窃盗事件は、シンガポール、台湾、マレーシアなどでも発生している。
外国のショッピングセンターやデパートなどでは、万引き行為を警告するベトナム語の貼り紙が掲げられているのを目にすることも珍しくない。国内では、「ベトナム人全体のイメージを悪くしていて恥ずかしい」、「非正規ルートで輸入された外国製品を購入しないようにしよう」といった声が挙がっている。