(C) vneconomy ザン・セオ・フー民族委員長 写真の拡大. |
政府民族委員会のザン・セオ・フー委員長は13日に開かれた国会常務委員会で、2016年~2020年期に「民族委員会」を「民族省」へ格上げすることと、「少数民族法」を作成することを提案した。
フー委員長は、2011年~2016年期の民族委員会の委員の中に各省庁の次官が1人も含まれておらず、同委員会は実質的に「省」と同等の組織として活動していることを理由に挙げている。
また、フー委員長は少数民族や山岳地域住民の生活や生産に充てられる土地が不足している問題について、約30兆VND(約1700億円)の需要に対して2002年から2014年までの間に中央政府から約9兆5094億VND(約540億円)の財政支援が行われたが、今なお36万0167世帯で生活用・生産用の土地が不足していることを指摘した。
こうした土地不足や貧困率の高さなどを背景に、◇西北部ディエンビエン省、◇同ラオカイ省、◇東北部ハザン省、◇同カオバン省などに住む多くの少数民族が、南中部高原地域の各省や隣国ラオスなどへ移住せざるを得ない状況にあるという。