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中嶋敏在ホーチミン日本国総領事は5日、メコンデルタ地方ビンロン省ビンミン町ミーホア郡を訪れ、2007年9月に発生したカントー橋崩落事故の犠牲者55人の慰霊碑に線香を手向け、遺族らに哀悼の意を表した。
同日、中嶋総領事は事故現場となったカントー橋も訪れた。また、事故を乗り越え開通したカントー橋が同地方の発展に大きく貢献していることを評価した上で、同事故を忘れることなく、今後も両国の協力関係を更に強化していきたいと述べた。
カントー市とビンロン省の境を流れるハウ川に架けられたカントー橋は、日本のODA案件として2004年9月に着工。2008年末に完成予定だったが、2007年9月26日に橋げたの崩落事故が発生し、作業員55人が死亡、80人が負傷するというベトナム建設史上最大の惨事となった。
この事故により工事は11か月間の中断を余儀なくされたものの、2008年8月に工事再開、2010年4月24日にようやく開通した。
中嶋総領事は2014年4月に在ホーチミン日本国総領事として着任。2007年の事故発生後には、外務省代表団として事故現場を訪れていた。