(C) phapluat, 卵巣嚢腫の切除手術の模様 写真の拡大. |
ハノイ市の中央産婦人科病院で4日、紅河デルタ地方ナムディン省ギアフン郡在住のグエン・ティ・Lさん(34歳)の卵巣にできた、重さ7キロの巨大腫瘍切除手術が行われた。2時間に及ぶ手術の末、16リットルの体液を含んだ腫瘍の完全切除に成功した。
術後の経過はよく、Lさんの容態は安定している。執刀した同病院の院長によると、手術で一方の卵巣を摘出したが、適切な治療を受ければ残ったもう一方の卵巣で妊娠できる可能性もあるという。
Lさんの家族の話によると、Lさん夫婦は結婚してから長い間子宝に恵まれず、9年前から不妊治療を受けており、地元の無免許医師5人から“伝統的な治療法”として出された薬を飲んでいた。10か月ほど前、無免許医師の1人から、Lさんは三つ子の妊娠に成功したが胎児に影響するため超音波検査など病院での検診を一切受けてはならないと言われたという。
日に日にお腹が大きくなっていくため無免許医師の言葉を信じきったLさんは、“妊娠中”一度も病院で検診を受けなかった。しかし10か月を過ぎても産気づかず、腹囲はついに124センチにも達し、体力の限界に来て病院に救急搬送された。搬送先の病院で診断を受けたところ、お腹の中にいたのは三つ子の赤ちゃんではなく巨大な卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)だったことが判明した。