(C) tuoitre, 幻の動物「Muntiacus rooseveltorum」 写真の拡大 |
北中部タインホア省トゥオンスアン郡にあるスアンリエン自然保護区で、80年以上前から姿が目撃されず、絶滅したと思われていたホエジカの仲間(学名:Muntiacus rooseveltorum)が発見された。
スアンリエン自然保護区の管理委員会は、2012年からハノイ国家大学と協力して、同自然保護地区の絶滅危惧種の調査を行っていた。調査チームは、その中で「Muntiacus rooseveltorum」とみられる動物の姿を撮影し、糞などのサンプルを採取することに成功した。
自然生物生態研究所で採取したサンプルのDNA検査を行ったところ、絶滅したと思われていた「Muntiacus rooseveltorum」のDNAであると確認された。「Muntiacus rooseveltorum」はラオスやベトナムに生息するシカ科の動物で、1929年にラオス北部フアパン県で目撃されたのを最後に、絶滅したと思われていた。