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国家交通安全委員会は、各地方自治体の交通安全管理局に対し、バス・トラック運送業に従事する運転手に対する定期健診に薬物検査を義務付けるよう求めた。交通当局がこうした対応に乗り出している背景には、長距離トラックなど一部の運転手の間で、覚せい剤が日常的に使われていることがある。
これに先だち、紅河デルタ地方ハイフォン市交通運輸局が運送会社の運転手の健康診断を実施したところ、217人に高血圧や視力障害、心臓などの疾患が確認されたほか、薬物検査で陽性反応が認められた者も多数いた。
こうした現状を踏まえ、ハイフォン市交通運輸局は、交通安全確保を実現すべく、交通運輸省並びに保健省に対し、運送会社に勤める全ての運転手に定期検診を義務付ける法制度を早急に整えるよう提案している。